小帯切除手術

こちらでは、早漏防止の一手段として行われる小帯切除について解説いたします。

性感帯の感度を落として、長持ちさせます。

包皮小帯という、いわゆる裏スジと言われる部分を切除する手術です。小帯部分は感覚が敏感な部位なので、そこを切除して感度を落とし、早漏を防止しようという発想に基づいて行われます

ただし、早漏に関係する感覚は陰茎の局所的な部分であるという証拠はなくむしろ陰茎全体が関与していると考えられます。

ですので大きな手術は嫌だけれども部分的にでも感覚を落としてみたいと考えた場合には考慮してもよい治療と言えます。

仮性包茎があった場合に程度が強いと小帯のみを切除することでかえってむくみが長引くこともありますので手術に抵抗がなければ仮性包茎の手術を行うと同時に小帯も切除してしまう方が見た目としてはよい状態になることもあります。

小帯切除の留意点

亀頭近くの皮膚を一部落とすことによって感覚を部分的に低下させることは理に適っていますが、必ずしもその感覚の低下が早漏防止につながるとは限らない可能性があります。

また、人の感覚の回復力というものがあり、術後間もないころよりは感覚が回復する可能性もあります。

そのほか、浮腫みが長引く可能性、術後に血腫(血液のたまり)ができるリスクなどはゼロではありません。

小帯切除術の麻酔方法について

麻酔は下記のような方法から選ぶことができます。
小帯切除術の場合、基本麻酔で手術は可能です。
緊張を取って手術を受けたい方、できるだけ痛みを感じたくない方は点滴無痛麻酔を検討されるとよいと思います。

  • 基本麻酔(局所麻酔+ブロック麻酔)
    • 陰茎の根元にブロック麻酔を行い、痛みを感じ無くした後に切開部分に局所麻酔を行います。ブロック麻酔を行う時に多少の痛みがあります。
  • 基本麻酔+マスク笑気麻酔
    • 基本麻酔を行う時の痛みを抑えるために、鼻マスクから笑気ガスを吸っていただきます。ボーっとしますが、意識はあります。
  • 点滴無痛麻酔(基本麻酔+静脈麻酔)
    • 基本麻酔時の痛みを完全に取り去るために、点滴からリラックスするお薬を入れます。ウトウトした状態で麻酔を行いますので、痛みはありません。

手術後の一般的な見通し

治療後 簡単に包帯を巻きます
通院 通院の必要はありません
抜糸 抜糸はありません
性行為 1ヶ月目より可能です(個人差あり)
シャワー 翌日より可能です(患部を濡らさない)
3日目より可能です(患部を濡らしても大丈夫)
入浴 1週間後より可能です
激しい運動 1週間後より可能です
アルコール 1週間後より可能です