包茎手術

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包茎手術の症例紹介

包茎手術 症例紹介01

手術前

包茎手術前の状態です。仮性包茎なので勃起時には剥けるのですが、見栄えを意識して、屈曲修正手術と同時に包茎手術も行いました。

治療前の仮性包茎の状態です。
ほぼ完全に亀頭に陰茎包皮がかぶっている状態です。

手術3週間 抜糸後

手術3週間後、抜糸のあとの状態です。傷跡もほとんど目立たず非常にきれいです。

抜糸直後の状態です。
余分な陰茎包皮がなくなり亀頭が露出しています。
このころはまだむくみや硬さが残っていることがあります。
包皮の切除量は絞扼輪の有無や勃起時の皮膚の状態を加味して決める必要があります。

術後6カ月後の傷跡の状態

包茎手術後の傷跡のご紹介です。
写真をクリックすると拡大します。

亀頭直下切開法で包茎手術と屈曲ペニス修正を行って6ヶ月経ちました。通常時の陰茎上部の画像です。

亀頭直下法による通常の包茎手術後の状態です。

傷跡をきれいにする形成外科の技術を全力でつぎ込みます。仕上がりの差をご確認ください。

縫合部分を出した状態です。
傷跡はそれほど目立ちません。

機能的にはもちろん、見た目が重要です。

裏筋の部分になります。
小帯温存形成を行っております。

包茎手術 症例紹介02

治療前

包茎手術前の状態を立位・正面から撮影した画像です。仮性包茎ですが包皮の余りが強く完全に先端まで包皮が覆っています。

包皮の余りが強い仮性包茎の状態です。

手術3週間後

手術後約3週間後の抜糸時です。
まだ全体的に腫れが残っています。

治療前

手術3週間後

全体的な腫れがまだ残っていますが亀頭は露出しています。

術後3週間の抜糸時の傷跡の状態

包茎手術3週間後の抜糸直後の傷痕の状態です。おおむね予定通りの傷痕です。

当院の方法での小帯温存形成の状態です。小帯自体もまだ腫れていますが時間とともにより自然になっていきます。

包茎手術を検討するにあたって

包茎手術は余分な陰茎包皮を切除するというシンプルな手術ですが細かくみると実は様々なことを考慮しながら手術を行う必要があります。

包茎手術に傾倒していなければ大したことのない「ただの皮取り手術」のように見えると思いますが日々手術を行い、結果を追求している医師からしてみればとても奥の深い手術だと言えます。

この奥深さが伝わらなければ治療を受ける方もそんなに難しいの?と思うかもしれません。

単純に余分な皮を取り除いて縫い合わせるだけなら全くもって簡単な手術ですが、術後経過を踏まえていかに自然な陰茎に仕上げるかを考え、一人一人の状態に合わせてデザインを行うことは実はかなりの経験が必要な手術です。(それでも結果に限界や個人差がでることも事実です。)

そのような背景がありつつも治療を検討する上では煙に巻かれたような話に惑わされないことも大切です。

また世の中には様々な情報が氾濫しています。残念ながら偏った営利目的(誘導目的)の情報も多く存在します。

ここでは一形成外科医が心の底から思うことを本音でお伝えしていきます。

様々な方法や考え方などを述べておりますが、どれが良い悪いという話に焦点をあてるのではなく、フラットな理解とご自身の考えにあったものを選ぶという冷静な姿勢が大切です。

何か迷ったらこのページに立ち返ってゆっくり検討してみるのもよいかもしれません。

ここに書いてあることが「絶対正しいこと」とか「全て」という訳ではありませんがお役に立てる部分があるかも知れません。

包茎手術の方法について

包茎手術を行う上でいくつかのポイントがありますのでそのことについてお伝えしたいと思います。

ここでは話を理解しやすくするために仮性包茎についてお伝えします。

真性包茎と嵌頓(かんとん)包茎についてはあとで触れたいと思います。(予定)

包皮をどこで取り除くか

包茎手術で最も大きく違いが出る部分が包皮をどの部分で取り除くかということがあります。
亀頭を露出した状態で考えると、余った分の皮膚をどこで取り除いても包皮を取り除くことが可能です。

だいたい大きく分けると三通りの取り方があります。

  1. 環状切除法
    一つ目は最もシンプルな方法で、亀頭の根本から1~2cmあたりのところに切開線がくるように余剰皮膚を切除する方法です。
    この方法は診察のときに切除範囲が決まればあとは筒状に切除することで包皮を除去します。
    とてもシンプルな方法ですが潜在的な絞扼輪を見極めて手術を行わないとむくみが永続的にひかないこともあります。
    例えば泌尿器科の教科書などではこの治療方法が一般的に出ており、保険診療メインの治療医院ではスタンダードな方法と言えます。
    欠点は縫合線から亀頭までの部分の腫れが長引きやすいことと、陰茎の真ん中に縫合線がくるためいわゆるツートンカラーになってしまうことがあります。
     
  2. 亀頭直下切開法(切除法)
    二つ目は亀頭のすぐ下から包皮を取り除く方法です。
    ツートンカラーになるデザインを避けるために行う方法になります。
    環状切開法に比べるとツートンカラーの状態は回避できますが、小帯部分の処理をどのようにするかという課題が出てきます。これは後述します。
    陰茎の状態によっては亀頭直下の切除方法が難しい場合がまれにあります。
    陰嚢部分までの皮膚の距離が短かったり、絞扼輪の位置の問題でそれらを判断する必要があります。
    この判断はある程度の経験が必要になります。
     
  3. 陰茎根部切除法
    三つめは陰茎の根元で包皮を切除する方法です。
    この方法は陰茎体部から亀頭までの間に傷がないことがメリットとなります。
    皮膚の切除量の割に後戻り感が他の方法に比べて出やすいことと、人によって(おそらく陰茎背静脈の走行具合によって)陰茎の腫れが長引くことがあります。
     
  4. 背面切開法
    包皮を取り除く方法としては主に上記のような方法がありますが、包皮を取り除かない手術方法になります。
    これは仮性包茎に行うことはほぼなく、小児の真性包茎などで行われる方法になります。
    簡単に言うと、狭い包皮に縦の切開線を入れて横に縫う手術です。
    見栄えよりも、真性包茎の状態をとりあえず脱する手術と言えます。

包皮小帯(いわゆる裏すじ)をどうするか

亀頭の裏から陰茎体部につながっている真ん中の細いツッパリを包皮小帯と言います。
包茎手術のときにはこの包皮小帯をどのようにするかという選択があります。

環状切除法の場合はそもそも包皮小帯に触れずに陰茎体部の皮膚を輪っかに取り除くのみなので処理することはありません。

主には亀頭直下で包皮を切除する場合に処理の仕方がいくつかの方法があります。

  1. 一つめは基本的に亀頭直下でデザインをおくが、小帯部分では小帯の下の部分でまっすぐに切除する方法です。環状切除術に近い雰囲気がありますのでツートンカラーになりやすいという見た目のデメリットがありますが、細かい作業が必要ないためその分手術時間もわずかに短くなります。
     
  2. 二つめはシンプルに小帯を切除する方法です。この方法は細かい処理が必要ないというメリットがあります。小帯が無いことがそれほど不自然という訳ではありません。また、他の方法に比べて術後の小帯付近の裏ばれが出にくい印象があります。
     
  3. 三つめは小帯を「Vの字」で残し、そこに縫い合わせる向かいの皮膚にも「Vの字」のカットをいれてはめ込む方法です。小帯を残す場合にこの処理を行うことが一般的に行われます。ときどき見受けられるデメリットは「Vの字」のところでツートンカラーになってしまうことです。
     
  4. 四つめは小帯の一部を利用して体部から小帯に立体的につながったように見せるように形成する方法です。これは小帯を残すというよりは形成するという方が意味合いとしてはあっています。メリットは自然に近い形が作れることですがデメリットとして術後に小帯の裏ばれが出る頻度が他の方法に比べて高い印象があります。どのようにデザインすると立体的に見えるかは形成外科的な技量が必要になります。

包皮小帯(いわゆる裏すじ)についての補足

陰茎手術に関連して小帯に関して補足を述べたいと思います。

術後に小帯付近は腫れやすい(うらばれ)

包茎手術や屈曲陰茎修正術後に小帯付近が腫れやすいという特徴があります。
手術手技で出来るだけそのようにならないように回避するデザインを通常行いますが、状態によっては結果的に出てしまうことがあるのも事実です。

術後に勃起など突っ張る現象があると縫合部が開きやすい

勃起をしたときなどに最も突っ張る場所は包皮小帯の部分になります。
縫合は非常に細い糸で行っているため強いツッパリがあると縫合部分が離開していまうことがあります。
もしそうなったときにそのまま皮膚が覆うとの待つと意外に綺麗になるものです。

小帯部分の感覚について

包皮小帯部分の感覚が性感帯として扱われることがあります。
医学的根拠はありませんが、確かに包皮小帯部分を切除すると感度が下がることで早漏予防になったと言われることがあります。
また、包茎手術後に陰茎の感覚の低下が出現することがありますが、それは小帯部分よりも亀頭直下背側の要素が強いのではないかと当院では考えております。

包茎手術の縫合糸について

包茎手術の縫合について縫合糸が話題になることがあります。

縫合糸には大きく2種類あり、一つはナイロン糸、もう一つは吸収糸になります。

ナイロン糸=抜糸式
吸収糸=抜糸不要

という表現をされることもあります。

これらの違いを医院側の視点と治療を受ける側の視点から分けて考えることができます。

医院側の視点ではナイロン糸では単純に抜糸という作業が必要になります。

治療を受ける方の視点としてはナイロン糸では抜糸のために受診が必要になります。

治療の結果の差はどうかというと個人的には当院の縫合技術ではナイロン糸の方が綺麗な傷に仕上げやすいですが、外科医の手技はそれぞれ違いますので一概にどれがよいなどとは言えない部分もあります。

糸の問題よりも糸の結紮方法の方が傷痕には大きく影響すると考えております。

ナイロン糸と吸収糸の原価は一般的なものの比較では吸収糸の方が高価になります。
ナイロン糸でも心臓手術に使うものや上瞼の手術で瞼板に処置を加える縫合糸の場合は高価になりますが、陰茎の手術ではそれらを使う意義はありません。

包皮炎と包茎手術について

陰茎包皮に炎症が起きている方がときどきいらっしゃいます。

包皮が常にかぶっている状態で清潔に保てない方に多くいらっしゃいます。

特に真性包茎の方に多いですが、仮性包茎の方でもいらっしゃいます。

ほとんどの場合は包茎手術を行うことによって亀頭が露出する状態になると改善されます。

ただし、糖尿病がある方や肥満によって包茎手術を行っても縫合不全のリスクがありそうな方は慎重に検討する必要があります。

包茎に伴う包皮の癒着と癒着解除について

包茎がある方の一部に亀頭と包皮の一部が癒着(ゆちゃく)していることがあります。

癒着とは単純に言うとくっついている状態です。

仮性包茎の場合はその頻度は少ないですが、亀頭冠(カリの部分)付近に部分的に存在することがあります。

真性包茎の場合は全くないこともありますが、何割かの方には存在します。とても強い場合には包皮全体が亀頭とほぼ癒着している方もいます。

癒着は麻酔が効いている状態でゆっくり剥がすか、高周波で処置をすると解除されます。

解除されたところは表皮が無い状態になりますので皮膚が覆う(上皮化する)のを時間経過で待つ必要があります。

通常は2週間から1ヶ月の間で皮膚が覆うことがほとんどです。

その間は癒着していた部分がヒリヒリする感覚が出る方もいます。

通常は癒着解除を目的に受診をされることはほとんどなく、包茎を改善する上で必要になる処置と言えます。

包茎手術の手術方法を選ぶにあたって

本来、専門的な知識をもたない一般の方が包茎手術の手術方法を選ぶということ自体ある意味リスクを伴うと思います。

どんなに説明を受けてもその理解は毎日手術を行っている医師には到底及ばないからです。

また、医師によってはポリシーとして環状切除法しか行わないなどの意見もあると思います。

陰茎の状態は本当に個々で様々ですのである程度理解したらあとはご自身にとって信頼できそうな医師にお任せされるとよいと思います。

そのある程度の理解のために参考までに以下を継ぎ足しておきます。

インターネットなどで検索すると包茎手術の方法として

  • 亀頭直下埋没法
  • ナチュラルピーリング法
  • 複合曲線作図法
  • 根元部固定法
  • 亀頭直下環状切開法
  • 包皮小帯温存法
  • 環状切開法
  • PPレーザー治療法
  • 根部切除法
  • 背面切除法
  • マイクロ・サージェリー法

などの治療名があげられているようです。
非常にたくさんの方法があるように見えますが、本質は包茎の基本手術とその発展形ということになると思います。

  • 環状切開術か?背面切開術か?
  • どういったデザインをするか?
  • どこを切るか?または切らないのか?
  • 小帯を残すか?
  • 何で切るか?
  • 顕微鏡を使うか?
  • 何で縫うか?抜糸は必要なのか?
  • 丁寧に縫うか?

ということなどを表現するために様々な名前が付けられているようです。

医療には必ずリスクも伴いますのでそれらの長所短所を含めてご自身の考えにあったものをご相談されるとよいと思います。

当院の包茎手術の方法について

参考までに当院での手術の方法について触れておきたいと思います。

様々な方法を経験した中から現在の手術方法に至っておりますが、まだまだ改善する余地があるはずだと思いながら治療を行っております。

包皮の切開について

当院では亀頭直下切除法による方法を主に行っております。見た目を重視したご希望が多いことから必然的に亀頭直下切除法を行うことが多いですが、真性包茎や嵌頓包茎の方や絞扼輪の位置などから行えないこともまれにあります。

また、熱損傷を皮膚に与えたくないという観点から皮膚はメスによって切開しておりますが実際には高周波電気メスを使っても術後結果はほとんど遜色はありません。

亀頭直下切除法を行う際に環状切除法と大きく違うのは陰茎体部の皮膚・皮下構造と亀頭直下の皮膚・皮下構造の違いを意識して切開することです。

そのことを意識しないと陰茎や亀頭の感覚に差が出てしまうと考えております。

(意識しても感覚低下はあり得ます。)

切らないとダメですか?

と聞かれることがあるのでここでお伝えします。

当院の場合は切開せずに余剰皮膚を取り除く技術を持ち合わせておりませんので切開によってのみ包茎を改善することができます。

世界中を探せばもしかしたら切開をせずに余剰皮膚を取り除ける医師がいらっしゃるのかもしれません。

包皮の切除量について

包皮の切除量はあてずっぽで決めるのではなくある程度セオリーがあります。

その一つとして勃起時に極端に突っ張らないように計測する必要があります。

平常時に常に亀頭を露出していたい方もいると思いますが、勃起時に極端に突っ張らない範囲が常識的な皮膚切除量の限界ということになります。

また、術後間もないころは多少ツッパリ感がでることがありますがしょうがない部分となります。一般的には徐々に違和感やツッパリ感は改善していきますが一年以上ある方もいると思います。

小帯の処理について

亀頭直下切除法を行うときの小帯は形成するように手術を行うことが多いです。

単純にその方が見栄えが自然だと考えているからです。

特に治療をお受けになられる方がこだわりやお考えがない場合には小帯を切除することもあります。それでもスッキリ見えますので悪くないと思います。

「小帯を形成しないのは自分の中で許せない」とは思いません。

ただし、せっかく形成した小帯も抜糸の時に一部創離開してしまっていることがまれにあります。

少々残念ですがそれはそれで意外に綺麗に治るので小さなこだわりレベルの話と言えます。

縫合および縫合糸について

縫合は特に美容的な側面を意識して行います。

当院の縫合方法の場合はナイロン糸を使用した縫合の方が傷痕が綺麗ですので通常はナイロン糸を使用して後日抜糸を行っています。
(どうしても抜糸が無理な方はナイロン糸でも自己抜糸をできる縫合方法を行いますが、仕上がりは抜糸させていただく縫合方法の方がやはり綺麗です。)
どのような結紮(けっさつ)をすると傷が綺麗かなどを意識して行っておりますがそれが特別なことでもなんでもなく外科医としての当たり前の姿勢で行っている範囲内のことになります。

これは医師によって結紮の方法や縫合方法が違うためどれが良い悪いの話ではありません。

縫合で顕微鏡を使いますか?

と聞かれたことがあるのでここでお答えします。

特殊な血管吻合やリンパ管吻合が必要な症例があれば(ないと思いますが)顕微鏡を使ったマイクロサージャリーを行うと思いますが、今まで包茎の手術で必要であった方はいらっしゃいませんでした。

注意事項

後ほど包茎手術の合併症などについてはお伝えする予定ですが以下の方は特に注意が必要です

  • 糖尿病をお持ちの方は縫合不全(傷がきれいにつかない)が起こる可能性が高くなります。
  • 極度の肥満はお腹の贅肉が包皮を押し出してしまうため、皮膚縫合部分に負担がかかり、縫合不全になる可能性が高まります。
  • 血液をサラサラにする薬(抗凝固剤、抗血小板薬など)を内服の方は1~2週間程度休薬をしないと施術ができない場合があります。

傷跡について

手術を受けるにあたって大きな心配事の一つが傷跡です。

「包茎手術などを受けるとツートンカラーになってしまい、誰がみてもすぐにわかると聞いた(ネットに書いてあった)」
というお問い合わせが毎日多くあります。

下の画像は当院手術方法での手術後6ヶ月後の一例です。
症例によってはもう少し綺麗な方ももう少し傷跡が目立つ方もいると思いますが一例として画像を参考にされてください。

亀頭直下切開法で包茎手術と屈曲ペニス修正を行って6ヶ月経ちました。通常時の陰茎上部の画像です。

亀頭直下法による通常の包茎手術後の状態です。

傷跡をきれいにする形成外科の技術を全力でつぎ込みます。仕上がりの差をご確認ください。

縫合部分を出した状態です。
傷跡はそれほど目立ちません。

機能的にはもちろん、見た目が重要です。

裏筋の部分になります。
小帯温存形成を行っております。(少し創離開があったのかもしれません。)

包茎手術と他の治療の組み合わせについて

包茎手術を行うときに同時に他の手術も併用することがあります。

たとえば、屈曲ペニス修正術、シリコンボール挿入術、亀頭増大術、長径術などです。

組み合わせのほとんどは同時に治療をおこなうことが可能です。

ただし、脂肪注入やヒアルロン酸注入による陰茎増大術を行う場合はできれば別々の方が経過の上では安心です。

また、シリコンボール挿入術は後々検討している場合には同時に入れた方が傷痕が少なくてすみます。

屈曲ペニス修正術を行う場合には包皮の余りが強いと術後の腫れが強く、血流が悪くなることがあるので同時に包茎手術を考えた方が経過が良いことがおおいです。

包茎手術後の留意点(あり得る経過・副作用・合併症・リスク)

ここでは包茎手術後の留意点やあり得る合併症などについてお伝えします。

腫れ・裏ばれ

包茎手術を行うと必ず腫れがでます。最低でも3日は腫れます。おおよそ1週間くらいの腫れのあとむくみが続くかには個人差があります。抜糸の時の2~3週間後の時点でほぼむくみがない方もいれば一回り、二回りのむくみが残っている方もいます。

また、特に小帯部分の腫れが残りやすく数か月続くこともまれにあります。

どうしても収まりそうにない場合には追加の修正術を行うこともあります。

血腫

手術後間もないころ、特に術後2日くらいまでは出血を起こしやすい状態です。外に出血すること自体はさほど問題にななりませんが、皮膚の下で出血が起こった場合には血液の溜まりとなってしまうことがあります。少量の場合は様子をみることで吸収されていきますが、卵のように黒く大きくなった場合には血腫除去の処置を行う必要があります。そのまま放置をすると皮膚の血流障害から皮膚の壊死になってしまうリスクもあります。万が一なってしまった場合には早めに処置を行えば経過は良好となります。

感覚異常(感覚低下・ツッパリ感・痛み)

  • 感覚低下
    包茎手術後に陰茎の感覚の変化が起こることがあります。最も多いのは陰茎の感覚の鈍さです。これはあったものがなくなっているのでその感覚になれるのに少し時間がかかるという部分もあります。鈍い感覚は数か月の単位で回復してくるのが通常ですが1年以上かかることもあるようです。これは経過をみないと何とも言えない部分だと思います。早漏対策として包茎手術が選択肢にあげられるように多少の感覚の鈍さはどの方にもあるのではないかと思います。しかしながら感覚を低下させることが直接の目的でなければできるだけ感覚を落とさないように手術をする必要があります。とくに亀頭直下切除法を行うときにはその切開部分での細かな評価が大事になります。環状切除法とくらべるとかなり気を遣うことになります。どんなに気をつけて手術を行っても程度の差はありますが感覚低下が起こる可能性はゼロではありません。
     
  • ツッパリ感
    もう一つは勃起をしたときのツッパリ感がでることがあります。平常時にできるだけ亀頭が露出した状態にするために強いツッパリがでないぎりぎりを手術時にデザインすることになりますが、そうはいってもやはり多少のツッパリ感がでることは普通にあります。1年くらいの経過の中で特に気にならなくなることが一般的です。もちろんツッパリ感が全くでない方もいらっしゃいます。
     
  • ヒリヒリ感
    亀頭が露出していない状態になれていると亀頭が常に露出すると術後間もないころは亀頭がヒリヒリすることがあります。特に真性包茎の方はほぼ必発です。薄い角質が何度も剥がれ落ちてやがて露出になれた亀頭になっていきます。

感染

包茎手術は切開を伴う手術であるため細菌感染症にかかってしまう可能性がゼロではありません。その場合には抗生剤の投与などの継続、創の解放などが必要になると思います。

創離開・縫合不全

包茎手術後にまれに縫合不全がおこることがあります。ごく小さいものはときどき見るレベルです。抜糸前に強い勃起などがあると特に小帯部分などが創離開してしまうこともあります。すぐであれば縫い直しも可能ですが、そのまま経過をみても意外に綺麗になります。

また肥満の方や糖尿病があるかたは縫合不全になるリスクが高いですので注意が必要です。

包皮の余り

包皮を切除する範囲は勃起時の状態を考慮して決める必要があります。そのため平常時には亀頭が完全に露出していないこともあり得ます。術後にどうしてももっと露出したい場合には追加で包皮を取ることは可能です。

尿線の乱れ

包茎手術では亀頭も腫れます。その腫れが尿道孔にも及びますので腫れると立位での放尿時に尿が真っ直ぐに出ずに飛び散ることがあります。全体的な腫れが引いた後も尿道孔の腫れが遷延することがありますのでもとの尿線に戻るまでは便座を利用した座位による排尿が無難です。

包皮の動きの変化

手術前の包皮の余りがある状態では海綿体白膜と包皮のずれ感がありますが、包茎手術後はある程度包皮のあそびがなくなりますのでずれ感のスムーズさがなくなります。

傷跡が残ること

傷跡については先ほども触れましたがゼロになることはありません。10年以上経過するとほとんど見えない方もいます。直線状の傷であったり、縫合部が白抜けしたり、枕木状に縫合線が残っていたりすることがあり得ます。

縫合部に粉瘤ができることがある

包茎手術後に特に抜糸をせずに吸収糸の脱落を待つ方法で手術をしたあとに、その縫い目の部分に粉瘤という腫瘤ができることがあります。気になる場合には切除することが可能です。

包茎手術の麻酔方法について

麻酔は下記のような方法から選ぶことができます。
包茎手術の場合、基本麻酔で手術は可能です。
緊張を取って手術を受けたい方、できるだけ痛みを感じたくない方は点滴無痛麻酔を検討されるとよいと思います。

  • 基本麻酔(局所麻酔+ブロック麻酔)
    • 陰茎の根元にブロック麻酔を行い、痛みを感じ無くした後に切開部分に局所麻酔を行います。ブロック麻酔を行う時に多少の痛みがあります。
  • 基本麻酔+マスク笑気麻酔
    • 基本麻酔を行う時の痛みを抑えるために、鼻マスクから笑気ガスを吸っていただきます。ボーっとしますが、意識はあります。
  • 点滴無痛麻酔(基本麻酔+静脈麻酔)
    • 基本麻酔時の痛みを完全に取り去るために、点滴からリラックスするお薬を入れます。ウトウトした状態で麻酔を行いますので、痛みはありません。

手術後の一般的な見通し

治療後陰茎に包帯を巻きます
通院3週間後に抜糸です
抜糸3週間後です
性行為1ヶ月より可能です(個人差あり)
シャワー翌日より可能です(患部を濡らさない)
4日目より可能です(患部を濡らしても大丈夫)
入浴1週間後より可能です
激しい運動2週間後より可能です
アルコール1週間後より可能です